このようなお悩みはございませんか?
- 味が濃く感じる・薄く感じる
- 味がしない
- 食べ物が口の中にないのに苦味・塩味・渋味を感じる
- 特定の味だけ感じづらい
- 好物を食べても美味しく感じられなくなった
- 特定の味を、他の味のように感じる
- 味見をして調理したものを、家族に濃すぎる・薄すぎると言われる
味覚障害とは?
味覚の働き
おいしいものを食べるのは、誰にとっても幸せを感じる瞬間です。このおいしいという感覚を支えているのが、舌の持つ味覚です。また味覚は、食べ物を識別する役割も果たしています。腐ったもの、毒性のあるものを口にしたときに異常を感知するのも、そのうちの1つです。 味覚障害は、そういった働きを妨げてしまうものです。また、味が感じられずに味付けが濃くなると、塩分摂取過多などによる健康への影響も懸念されます。
味がしない、苦い…味覚の異常は2種類
味覚の異常は、大きく、以下のように分類することができます。
味覚低下(味を感じづらい)
塩味、甘味、酸味、苦味のすべてまたは一部が、本来より感じづらくなることです。
異味覚(口の中が苦い)
感度の問題ではなく、口にある食べ物とは違う(または何もないのに)異常な味がすることです。
味覚障害の原因はストレス?考えられる理由8つ
①ストレス・心因性によるもの
こころの不調によって起こる味覚障害です。身体の不調を同時に抱えていることも少なくありません。
②偏食などによる亜鉛不足
亜鉛は、味覚の刺激を受容する「味細胞」と関係するミネラルです。 偏った食事によって亜鉛が不足すると、低亜鉛血症となり、味覚障害を発症します。
亜鉛を摂取できる食べ物
- 牛肉
- 牡蠣
- 煮干し
- 海苔
- わかめ
- ゴマ
- 大豆加工品(高野豆腐、きなこ等)
- チーズ(乳製品)
- チーズ(乳製品)
- ココア飲料
- 抹茶
- ナッツ類
③舌に付着した舌苔
舌苔(舌の表側に苔のように付着する白っぽい汚れ)によって、食べ物の成分が味細胞に到達することを物理的に阻害されることで、味覚障害を起こします。舌苔は、ドラッグストアなどで売られている舌ブラシで除去することができます。 なお、苦味を伴う場合いは、口腔カンジダも疑われます。
④嗅覚障害・風味障害
味覚のみをみると正常であるものの、嗅覚に問題があり、味がしないように感じる状態です。 風邪や花粉症による鼻詰まりなどがその原因となるケースがよく見られます。
⑤神経損傷・神経障害
抜歯などの口腔外科治療によって、味覚を司る神経が損傷することで、味覚障害が発生します。知覚も障害され、触っても感覚がないということもあります。 また、腫瘍に神経が圧迫されて味覚障害が起こることもあります。
⑥薬剤による副作用
一部のお薬の副作用によって、味覚障害が起こることがあります。 受診の際には、お薬手帳または内服中のお薬をお持ちください。
⑦ドライマウスなどの唾液分泌障害
ドライマウスによって唾液の分泌量が低下すると、味成分が味細胞へと届きづらくなり、味覚障害を起こすことがあります。 ドライマウスは、シェーグレン症候群、薬剤性口腔乾燥、がん治療に伴う頭頚部への放射線照射などに起因することもあります。
⑧全身疾患
糖尿病、神経障害、鉄欠乏性貧血、悪性貧血、胃全摘、腎障害、肝障害、甲状腺機能障害、脳腫瘍、脳梗塞の症状の一つとして、味覚障害が起こることがあります。
新型コロナウイルス感染症による味覚障害
多くの方が報道などでご存知かと思いますが、新型コロナウイルス感染症の症状の1つとして、味覚障害が起こることがあります。 嗅覚障害に伴う風味障害によるものだと言われています。多くは1ヵ月以内に治まりますが、症状が続く場合には治療が必要になります。
当院で行う味覚障害の検査と治し方
血液検査
亜鉛不足の有無を中心に調べます。また、糖尿病や腎障害、肝障害、甲状腺機能障害などの病気の発見にも役立ちます。
味覚検査
塩味、甘味、酸味、苦味をしみ込ませたろ紙を舌に置き、それぞれに対する感じ方を調べます。
ストレスケア治療
検査結果から治療方針を決定し、医師、カウンセラー、臨床心理士などによるストレス緩和を行います。 メディカル、メンタルの両方から患者様にアプローチし、症状の改善を目指します。