プラズマローゲン

プラズマローゲンとは?

プラズマローゲンとは、リン脂質の一種です。私たちの体内に存在するリン脂質のうちの、約2割を占めています。
脳や血液中にもプラズマローゲンが含まれているのですが、ストレス過多・情報過多状態に陥ったとき、このプラズマローゲンの消耗が著しくなり、生産が追い付かなくなります。
また、アルツハイマー病などの認知症の方も、脳や血液中のプラズマローゲンが少なくなっていることが分かっています。

プラズマローゲンが減ると現れる症状

ストレス過多・情報過多によってプラズマローゲンが減少すると、大脳辺縁系の機能不全に伴い、五感異常が生じるようになります。
五感とは、視覚・聴覚・嗅覚・触覚・味覚のことです。

  • 「味がわからない」
  • 「集中できない」
  • 「聞こえづらい」
  • 「考えがまとまらない」

プラズマローゲンの減少によって、このような症状が現れます。

作用とメカニズム

プラズマローゲン現在、プラズマローゲンには、シグナル伝達物質を細胞へと供給する“carrier”としての役割を持ち、「抗酸化作用」「炎症性物質の抑制」の作用があることが分かっています。
特に注目すべきは抗酸化作用です。私たちの脳では、ストレスを感じた瞬間に酸化物質が発生し、脳内が酸化します。このサイクルが慢性化すると、脳細胞は死滅し、ネットワークが壊れ、さまざまな病気を引き起こすことになります。
プラズマローゲンはこのとき、脳細胞の身代わりになって自らが酸化されることで、抗酸化作用を発揮しているのです。

記憶・学習機能の向上が可能

記憶・学習機能の向上が可能脳細胞の表面には、リピッドラフトと呼ばれるいかだのようなものがあり、そこには細胞にとって重要な物質が集中しています。
プラズマローゲンは、このリピッドラフト上において、記憶・学習にかかわるBDNFという物質の受容体を増やし、BDNFをより多く脳細胞へと導きます。BDNFには、シナプスや神経細胞のネットワークを増強する作用があります。さらにプラズマローゲンには、神経細胞の機能を改善・向上する効果も認められます。

また、マウスを使った実験では、6週間にわたってプラズマローゲンを与えたマウスが、そうでないマウスと比べて記憶・学習能力が向上したという結果が得られました。

モリスの水迷路実験について

モリスの水迷路とは、丸い桶状のプールの中に水を張り、その水面下1センチに透明色のステージを設置した迷路です。
水迷路は2つ用意され、6週間にわたってプラズマローゲンを与えた健康なマウスAと、プラズマローゲンを与えてないマウスBをそれぞれ放ちます。
マウスがステージにたどり着くまでの時間を測定し、これを8回繰り返します。すると8回目、プラズマローゲンを与えられたマウスAが10秒でステージにたどり着いた一方で、マウスBはゴールまでに30秒を要しました。
このことにより、プラズマローゲンがマウスの記憶・学習能力の向上に作用したことが分かりました。

神経細胞の新生

正常なマウスの脳の海馬歯状回を観察すると、神経細胞がしっかりと詰まっています。一方で炎症刺激を与えたマウスの海馬歯状回では、神経細胞が衰えて薄くなっています。
ところが、後者のマウスにプラズマローゲンを与えると、神経細胞の新生が進み、正常なマウスとほぼおなじ海馬歯状回への回復が認められました。

プラズマローゲンは補えます

プラズマローゲンは補えます現代社会では、多くの人がストレス過多・情報過多の状況にあり、体内のプラズマローゲンが減少しています。その結果、糖尿病、動脈硬化、肥満、がん、うつなどの疾患が増加しています。
当院では、プラズマローゲンを補う方法として、医学的・栄養学的なエビデンスに基づいて開発されたサプリメントを取り扱っております。

純黒糖

脳のエネルギー源であるブドウ糖に加え、黒色ポリフェノールが配合されており、脳の働きをサポートします。
間食にぴったりのサプリメントです。

検査費用

プラズマローゲン体内血中濃度採血検査 21,300円

 

 

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